エンジンルームにはミニが走るのに必要なものがぎっしり詰まっています。点火パーツや冷却水、油脂類や補器ベルト等…ミニを好調に保つ為にはエンジンルームの整備は必要不可欠です。

エンジンオイル&オイルエレメント

ミニはエンジンオイルとトランスミッションオイルを一種類のオイルでまかなうという特殊な方式です。エンジンで加熱され、トランスミッションでせん断される為、劣化が非常に早くなります。ミニ専用オイルを使用して下さい。またAT車では油圧低下によるトランスミッションの誤動作を防ぐために粘度の高いミニ専用オイルを必ず使用して下さい。

エアクリーナー

吸入空気の不純物を取り除くフィルターです。エアクリーナーの目詰まりはエンジン不調の原因になります。特にエアクリーナーに大穴が空いてしまうと小石等の小さなゴミがエンジン内部にまで入り込んでしまいエンジンが損傷を受けることがあります。

スパークプラグ&プラグコード

エンジンに火を飛ばす点火プラグです。プラグがかぶっていたり(黒いススがついている状態)、逆に真っ白に焼けている場合は調子が良い状態とは言えません。中心電極が丸く磨耗していたら交換時期です。プラグコードはイグニッションコイルで作られた高電圧をスパークプラグに流すためのコードです。金具が腐食していたりカシメが緩くなっているようなら交換をお勧めします。

ディストリビューターキャップ&ローター

96年式までのミニにはディストリビュータによって点火の火花の分配を行っています。接点がある為、走行する度に磨耗してしまいます。定期的な点検と交換が必要な部品です。時期をみてキャップとローターセットで交換となります。

イグニッションコイル

エンジンに点火する高電圧を作り出す装置です。エンジン始動不良、高回転の吹けあがりの悪さの原因に良く挙げられるのがイグニッションコイルの故障です。97年式以降のモデルは同時点火方式になり信頼性も高くなりましたがそれでも稀に故障することがあります。

ファンベルト&エアコンベルト

クランクシャフトプーリーから回されラジエターの冷却ファン、エアコンのコンプレッサーを回しています。ベルトに亀裂が入っていたり、ササクレが多くあるようなら交換して下さい。97年式以降のモデルはベルトが一本タイプになりました。

サーモスタット

サーモスタットはエンジンの冷却系統において非常に重要な役割をしています。エンジンが冷えている時は暖気を早める為に閉じており、エンジンの冷却水温が高くなるとラジエターに冷却水を流し冷却水温を下げる働きをしています。サーモスタットが故障により閉じない場合はヒーターが効かない原因になり、開かない場合は即オーバーヒートの原因となりますのでJ&Bでは点検ごとに定期的に作動チェックをしています。

ラジエター&ラジエターホース

ラジエターは冷却水の表面積を増やし、風を当てて急速に冷却水温を下げる装置です。最終年式のエアバッグモデルでも10年以上経過しています。新車から一度も交換していない車両は早めの交換をお勧めします。新車時から一度もウォーターポンプ、ラジエターホースを交換していない車両についてはラジエター交換時に同時交換をお勧めしております。J&Bではラジエターは3コア、水量も増量タイプを採用しています。

クラッチマスター&レリーズシリンダー

クラッチマスターシリンダーはクラッチペダル操作によって油圧を作り出すシリンダーです。クラッチレリーズシリンダーと同じく、クラッチの切れが悪くなったと感じたらオーバーホール(場合によってはAss’y交換)をお勧めします。

バキュームパイプ

インジェクション車では燃料噴射制御はバキュームセンサーで圧力を読み取ることによって噴射量制御をしています。その圧力を入力するパイプがバキュームパイプです。これが切れてしまうとECUが「どの位燃料を噴射して良いか」がわからなくなりエンジン不調になります。J&Bでは車検ごとにバキュームパイプを交換しています(※インジェクション車のみ)。

ステディロッドブッシュ

ステディロッドはエンジンの「振れ止め」です。アクセルのON/OFFによるエンジンの前後方向に振れを受け止めます。MT車では70年代後半辺りからエンジン下側にも取り付けられました。AT車では構造上負担が大きいので早めにブッシュ交換をして下さい。ステディロッドブッシュの劣化が進むと、エンジンの揺れが大きくなり、ステディロッド根元のステーが割れる、配線が引っ張られて断線、ショートしてしまったりと高額修理になってしまうことがあります。

マイクロチェック

J&Bでは点検毎に専用テスターによるコンピュータ診断を行っています。これを行うことによりECUの故障を早い時期に見付けることが出来ます。また各部のセンサーの状況を数値で表示できる為、早期に故障を見付けることが出来ます。

ブレーキマスターシリンダー

ブレーキの作動油圧を作り出し各車輪に分配する装置です。ブレーキ系統は重要保安部品であり、ブレーキ油圧系統の不具合は最悪の場合大事故に繋がりますので決して個人では修理しないで下さい。ブレーキの効きが悪くなった、ブレーキペダルが深い、ブレーキを踏むといつもと違う異音がする等、気になる点がありましたらJ&Bまで御相談下さい。

フューエルフィルター

フューエルフィルターは燃料となるガソリンの不純物を取り除くフィルターです。ミニはスチール製の燃料タンクの為、年式が古くなるほど錆が発生します。それを取り除くのがフューエルフィルターですが、フィルターも長く交換せずにいると錆やゴミが詰まってしまい燃料が通らなくなってしまいます。J&Bでは車検ごとにフューエルフィルター交換をしています(インジェクション車のみ)。